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アルト・サックスのソニー・クリスが大好きだ。数えてみたら、LPレコードが9枚とCDが2枚、合計11枚持っていた。ついでに他のも調べたら、一番多く持ってるのは、やはりジョン・コルトレーンで、LPレコードが14枚、CDが8枚+8枚組み+7枚組みだった。 昔、ジャズのレコードを沢山買っていた時期に、死ぬまでにジョン・コルトレーンのレコードを全部買いたいと思ったことがあった。私の記憶ではその当時のリスト全部で約200枚だったと思う。金額も計算した。平均2,000円として200枚だから、400,000円。一生の夢としては、手の届かない金額ではないが、今日現在、この夢は実現していない。夢は捨てずに、持ち続けることに意味があるのだ。 写真のレコードはソニー・クリスの「Crisscraft」だ。ソニー・クリスの中で、一番のお気に入りであり、一番多く聞いているものだ。 30年くらい前、下北沢のジャズ喫茶でかかってたのを気に入り、すぐに買ったのを思い出す。これでもか、これでもかと、朗々と吹くソニー・クリス、だけれども奥の奥には「悲しみ」がある音色が、私は好きなんだと思う。ソニー・クリスの評価は決して高くない。高くなくてもかまわない。いや、高くない方が良い。 「ソニー・クリスの本当の良さを分かるのは、オレしかいない!」と、ちょっと真面目に思っている。 東京に住んでいた頃、スイングジャーナル誌でソニー・クリスのコンサートチケットをプレゼントする企画があった。私はおそらく最初で最後の応募をした。どういうわけか、当たってしまった。 当日、楽しみにコンサート会場に行った。そうしたら、来日直前に死亡したというアナウンスが入り、急遽代わりにピアノの秋吉敏子が演奏することになった。 死亡の原因は、ピストル自殺で、1977年11月のことで、来日1ヶ月前だったそうだ。 |
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