■ 1月4日の写真その1 by富良野のオダジー 2011年01月06日(木)

  12,396 byte一昨日の写真をまとめて紹介する。
朝、8時過ぎ、雪かきをしていた妻が、途中で戻ってきて、「雪が降って、一面モヤっていて、モヤの向こうに太陽が出ていて、なんか、いい写真が撮れると思うのだけど・・・」と、ワザワザ教えてくれた。
ちょうど、私も雪かきをしようと着替えが終わったところだったので、そのまま、とりあえず写真が撮れそうなところまで車を走らせた。
あまり遠いところだと、モヤが晴れてしまう。
まず、空知川とモヤはどうだろう、と思った。
この写真は、モヤに隠れている太陽。
まずは、太陽そのものを撮ってしまった。
 

■ こんな雪 by富良野のオダジー 2011年01月06日(木)

  28,703 byte年末も降っていたけれど、あんまり記憶にない雪が、今日も降ってきた。
写真の雪がそうだ。
雪が一つ一つ粒々になっている。みぞれの雪バージョンのような感じか。
0度ギリギリの雪だと、粒々にならず、ベタっとた雪になるし、もっと冷えてると、フワフワの雪になると思う。
何かの条件で、こんな雪になるのだろう。
ただ、この雪を見て、すぐスウェーデンのストックホルムが浮かんだ。
もう20年ぐらい前になるが、写真家の那須野さんと一緒に、北欧に撮影旅行をしたことがある。
ある生命保険会社から依頼されたカレンダー制作のためだ。
ストックホルムに降っていた雪はずっとこんな感じの雪だった。
富良野の雪とは全然違うと、思っていた。
でも、この雪のお陰で、ストックホルムの街の記憶がはっきりよみがえった。
特に、昔ながらの中世の建物が建ち並んでいるガムラスタン(旧市街)は、歴史の重みがあり、しっとりした街並みが、すぐに気に入った。
もう一度、行ってみたいところの一つだ。
あっ、そうだ。
ノーベル賞関係のニュースの時も、「あっ、ここ行った」とか、一人でちょっと盛り上った。
その時、撮影された写真の一部が那須野ゆたか写真集「夢のとき」/North Europe & Canadaに載っている。
今はもう雪がやんだみたいだ。
 

■ 雪が・・・ by富良野のオダジー 2011年01月03日(月)

  42,366 byte昼過ぎから雪が降ってきた。
息子の一人は、昨日、札幌へ戻り、今日から仕事をしている。東京の息子は、明日、戻る。
賑やかだった母の家も、明日からは平常通りだ。
山があれば、谷がある。
若いうちは、どってことないが、歳を取ると、やはり、ちょっと寂しく感じる。
私でさえ、そうなのだから、母はもっと寂しく思うだろう。
年末年始のMVPは、間違いなく母だ。
年末には、おせちを作り、年が明けてからは朝食と夕飯を作ってくれた。
普段は朝食を取らない私が、三日続けてちゃんと食べた。
フォーラムフラノも、思ったより、沢山のお客さんが来てくれた。
今は、7時半過ぎだが、外国の方が6人で食事をしている。
とにかく、今年は新しい仕事に挑戦することになると思うので、とことん頑張らなくてはならない。
新年の誓いである。
 

■ スタン・ゲッツ「ピープル・タイム」 by富良野のオダジー 2011年01月02日(日)

  62,769 byteサッカーの話である。
たまたまテレビで、サッカーの本田圭佑の特集をやっていて、ついつい、引き込まれてしまった。
本田と言えば、昨年のワールドカップのゴールが目に焼きついている。今や、日本サッカー界のエースだ。
現在は、ロシアのCSKAモスクワでプレーしている。番組の中で、そのチームでのポジションについて、かなりの時間を割いていた。
本人は「トップ下」でのプレーを監督に切望しているが、監督は「ボランチ」のポジションで使っている。トップ下とは、ミッドフィルダー(MF)の中でも一番浅い位置=フォワードに一番近いポジションで、ボランチとはミッドフィルダー(MF)の中でも一番深い位置=ディフェンスに一番近いにポジション。
監督のインタビューが映し出された。
本田のポジションについて聞かれた監督は、本田はトップ下もボランチも両方出来るが、今トップ下で使っている選手は、ボランチが出来ない。だから、本田をボランチで使っている、と発言していた。
それを見ていて、すぐに思い出したことがある。
それは、今年の干支、ウサギに関係のある話だ。
私が小学1年生の時、学芸会で劇に出ることになった。まだ、小さいからだと思うけれど、一人の役が舞台に上がって演技をする人と、舞台の下でセリフを読む人とに分かれた。
子供ながらも、やはり、舞台に上がりたいと、オーディション?の時に頑張ったと思う。そのお陰で、演技をする方になった。セリフ係は私の友達だった。
いよいよ練習になって、私はそつなく演技をこなしたのに、セリフの友達は何回やっても上手く言えない。
先生がしびれを切らして、「小田島、ちょっとセリフを読んでみろ」みたいんことになって、私はセリフを読んだ。おそらく、それなりに読めたのでしょう。
先生が、私と友達の役を入れ替えた。つまり、私がセリフになった。
その役が、ウサギだった。

本田の話を思い出して欲しい。本田はトップ下も、ボランチも、両方出来るから、やりたくないボランチにまわされている。私も、演技も、セリフも、両方出来るから、やりたくないセリフにまわされた。
ねっ、同じ話でしょ。
片方しか出来ない人が、結果として、得をしている。
私は、小学1年生の時から、世の中の“不条理”を理解したのかもしれない。(まあ、しかし、余程、ウサギとして舞台に立ちたかったのかなぁ。もうすでに、50年以上経つのに・・・)

写真は、テナー・サックスのスタン・ゲッツとピアノのケニー・バロンのデュオアルバム「ピープル・タイム」
一回、ネットで出くわし、気になって、その後、また違うルートで出くわし、また気になって、「こりゃ、買うしかないわ」と注文した。
スタン・ゲッツは、何枚か持っているが、あまり聞いていない。すごく評価する人は沢山いると思うけれど、ピンとくるアルバムに出会ってなかった。
ついに、出会った。
この2枚組みCDは、1991年に録音されたライブ盤で、スタン・ゲッツは末期癌をかかえながらの演奏だった。この録音の3ヶ月後に亡くなった。
まったくの偶然だが、またまた、ピアノがケニーバロン。
昨年から、ケニーバロンづいている。ここでのケニーバロンもすごくいい。
演奏も良いが、私の大好きな曲が何曲も収められている。
アイ・リメンバー・クリフォード、ファースト・ソング、朝日のようにさわやかに、ハッシャバイ。
このCDは、今日届いたのだが、昼間にうれしい電話もかかってきて、今年は、やはり、いい年になりそうだ。
 

■ 元旦 by富良野のオダジー 2011年01月01日(土)

  51,413 byte今朝の富良野は、穏やかで、昼前には陽も射した。
昨年の元旦のワイワイ日記を見たら、かなり雪が降ったようだ。元旦早々、雪かきをしたのを、思い出した。
今年は、雪かきから始まらなくて、良かった。とにかく、今のところ、雪の量が少ないことは確かなようだ。
昨日も、今日も、注文を頂いた印刷物の原稿整理をしていた。
お客様から渡された原稿を私が整理して、うちのスタッフのデザイナー(札幌在住)に、メールで送るのだ。
デザイナーとは、ほとんど顔を合わせることは無い。メールと電話、FAXでやり取りするだけだ。
フォーラムフラノは今日も営業しているので、大晦日であろうが、元旦であろうが、普段通り、仕事ができる。
昨晩は、紅白歌合戦をほとんど見た。
ジャニーズと、AKB48が出づっぱりで、今や、歌番組は、この二大勢力がいなければ、成り立たなくなっているようだ。
あんまり悔しい?ので、折角だから、AKB48の人気者の名前を覚えることにした。
息子に聞いたら、「前田敦子」と「ともちん」の二人がいいと教えられた。
AKB48が出てくる度に、この子が前田敦子か、この子がともちんかと確認するが、みんな同じ顔に見えて、特定することができない。
第一、メンバーが多過ぎる。
ファンは、全部覚えるのだろうかと、妻に聞いたら、「昔、相撲取りの名前を全部覚えてたって、自慢してたじゃない」と言う。
相撲取りは、一人一人全然違うと言い返したら、「私から見れば、全員が裸の太っている人で、見分けがつかない」と言い張る。
そうだよなぁ〜。
 

■ 大晦日、午後3時25分 by富良野のオダジー 2010年12月31日(金)

  46,231 byte朝から割りとおだやかな天気だったが、ちょっと風が出てきた。
ここ2、3日、雪もあまり降らず、ありがたい年末になった。天気予報を見ると、年明け4日まで、雪マークがない。
年末年始に、雪かきのないのは、ホントにありがたい。
札幌と東京から、息子たちも帰ってきて、楽しい年越しになりそうだ。
フォーラムフラノは、5時まで営業なので、私たちはまだフォーラムフラノにいる。料理は、母が作ってくれている。これは、毎年のことだが、ありがたい。
食べるのは主に私の家族なので、私たちのために作っている感じだ。
あ〜、ありがたい。ありがたい。
今年も、感謝のうちに、暮れていく。
写真は、フォーラムフラノの2階の屋根から撮ったもの。
大晦日、午後3時25分。こんな感じです。
来年もよろしくお願いします。
オダジー
 

■ 紀野一義著『「法華経」を読む』 by富良野のオダジー 2010年12月30日(木)

  35,889 byte日蓮宗のお寺に関わる仕事をしているので、私なりに日蓮宗について、色々調べていた。
そうだ、日蓮宗と言えば、法華経だ、法華経の入門書みたいな本を読もうと、アマゾンへ行った。
そこで出てきたのが、紀野一義著『「法華経」を読む』だった。早速、買ってしまった。
実は、私が最初に法華経に触れたのも紀野一義が書いた入門書だった。その印象が強く、もう一度読もうと思って、探してみたが、見つからなかった。
読んだのは、大学4年生の時だったと思うから、昭和50年(1975年)頃だ。タイトルは「法華経入門」だったと思うが、ネットで調べ切れなかった。(勘違いかもしれない)
紀野一義の本は、他にも何冊か読んでいる。随分前に、ワイワイ日記でも、紹介したことがあるが、住職にお願いして、「法華経の風光」をテキストに、勉強会をしていたこともある。これも30年前の話だ。
私にとって、法華経と日蓮宗の“ご縁”は、かなり深いと思う。その最初のご縁をいただいたのが、紀野一義なのだ。
『「法華経」を読む』のことである。
まだ、途中までしか読んでないが、「自未得度、先度侘」が出てきた。「じみとくど、せんどた」と読む。
道元禅師の言葉である。
「自分を救えなくても、他人を救うことはできる」という意味だ。(解説はもっと深く説いているが・・・)
この言葉を憶えていて、自分でびっくりした。不思議な気がした。
私に、何かを知らせている感じがした。今は、それがなんなのかは分からない。
ついでに、妙に憶えている、「只管打坐(しかんたざ)」を調べてみた。なんと、これも偶然だが、道元禅師の言葉だった。
「ただひたすらに坐る」という意味だが、最初に聞いたときから、カッコイイ言葉だと思っていた。
30年以上経って、また、日蓮宗や法華経とグッと近づけたことは、ありがたい縁だと思っている。
 

■ 普通の風景 by富良野のオダジー 2010年12月29日(水)

  34,494 byteどんより曇っている。
年末ではあるが、29日は、ちょっと中途半端な日だ。
30日とか、31日だと、グッと年末の感じがする。
普通の会社は、今日から年末の休みに入るようだが、私は相変わらずのボーダレスだ。
心に余裕がないから、休みだったとしても、何かしらやることになる。
私の「バチの思想」とも関係あるが、うまくいってようが、行き詰まっていようが、とくかく、やり続けること。
“楽(らく)”をしようとしたり、嫌なことから逃げようとしたり、心をゆるめると、バチが当たるような気がする。
今の状況も、ある意味バチが当たっているような感じだけれど、もう少し頑張れそうなので、バチはまだ当たっていないと思うことにしている。
自分が、曲がりなりにも耐えられるうちは、バチに当たっていないと決めている。
どこまで、耐えられるか、バチとの戦いだ。
少なくても、分かりやすい形で、バチに当たりたくない。
他人がどう言おうが、どうせバチに当たるのなら、「こんなに頑張ったのに・・・」と、くやしさの中で、当たりたい。
まあ、バチと思わせといて、実は、私が人間として成長するための試練じゃないか、とも思ってもいる。(悲観主義者なのか、楽観主義者なのか・・・)
沢山「擬似バチ」に当たって、それを乗り越えて行くイメージがいいね。
本当のバチに当たらないようにするには、やはり、目の前にある、やらなければならないことを、やり続けなければならないのだ。(なんか、堂々巡りになるな)
写真は、今朝撮ったもの
天気も、季節も、イメージも、なんの要素もない、普通の風景。
なんとなく、なにもない普通の風景を撮りたかった、中途半端な年末29日。
 

■ 山下洋輔トリオ「モントルー・アフター・グロウ」 by富良野のオダジー 2010年12月27日(月)

  47,301 byte久し振りの青空。
スキー帰りの友人が、「今シーズン、初めての快晴だった」と、喜んでいた。
今日なら、十勝岳も、大雪山も、バッチリ、クッキリ見えただろう。
まあ、それにしても、スキー場の降雪が、年末年始に間に合って良かった。
今朝も、山下洋輔トリオを聞いた。「モントルー・アフター・グロウ」だ。
連日の、フリージャズは、滅多に無い。というか、初めてかも。(これは、オーバーかも)
レコードなので、A面とB面だが、それぞれ一曲だけの収録。
A面の曲「ゴースト」は、私の好きなアルバート・アイラー(サックス)の曲だ。
しかし、30年以上前に買ったとき、おそらく、一度か二度聞いただけだな。まったく、憶えていない。そのまま、我がコレクションとして、ずっと聞かれるのを待っていた訳だ。
待たせた甲斐はあったね。
B面は、山下洋輔作曲の「バンスリカーナ」。このテーマのメロディが素晴らしい!
この曲はなんとなく憶えているが、このレコードからなのか、他で聞いたのか。
いいメロディを聞くと、昔から知っていたような気がするから、そうなのかもしれない。
写真は、いつもの自宅の近くの空知川の堤防からのもの。(の、だらけだ。のって便利だね)
 

■ ちょっと曇っているが、スキー日和 by富良野のオダジー 2010年12月26日(日)

  44,966 byte昼には少し陽も出てきた。
雪も、風も、寒さもない、絶好のスキー日和になった。
フォーラムフラノにも、スキー客の方が来てくれる。今来店してくれた4人グループは、昨日の夕食にも来てくれた。
ありがたい!
富良野スキー場情報を見ると、全面オープンではないが、「北の峰ゾーン」も滑られるようだ。
フォーラムフラノとしては、「富良野ゾーン」と「北の峰ゾーン」の両方のゾーンがオープンしてくれた方が、やはり、賑わう。
年末年始、沢山のスキー客の方に来て欲しい。
雪かきは大変だったけれど、先日の大雪のお陰で、スキー場の状態はすごく良くなったみたいだ。
今朝も、ちょっと早めに出勤した。
ストーブに薪を入れて燃やし、コーヒーを飲みながら、ピアノの山下洋輔トリオの「キアズマ」を聞いた。
12月21日ワイワイ日記にも書いたが、このところ山下洋輔づいている。
うれしいことに、山下洋輔トリオの代表作である、このレコードを持っているのを忘れていた。
もう一枚あるレコードを探していたら、出てきた。
“新譜”のような気分で、聞いた。
これがイイ!
だから、レコード、CDは買い続けなくてはならない。いつ、その良さに出会うか分からないのだ。
買ったときは、録音が1975年とあるから、その辺りだと思う。大学を卒業して、2、3年の頃だ。
もう一枚も、同じ時期に買っている。どうして、あまり聞かないことを覚悟で、2枚も買ったかというと、理由は、はっきり分かっている。
それは、山下洋輔というより、アルト・サックスの坂田明だ。坂田明を聞きたかったのだ。
坂田明をナマで初めて聞いたのは、東京の西荻窪にあるライブハウス「アケタの店」だ。
いま考えると、どうして、アケタの店に行ったのか、分からない。私的には、“運命”としか思えない。導かれるように、店に入った。
それまでは、全然、フリージャズが理解できなかった。理論とか、頭の中では、多少理解していたのかもしれないが、それは音楽を楽しむというより、お勉強の範疇だった。
アケタの店へは、坂田明を狙って行ったのか、行ったら偶然坂田明だったかも憶えていない。
いや〜、驚いた。
坂田明の圧倒的な存在感。
私は初めて、ジャズの意味、音楽の意味が少し分かった。それは、ジャズでも、音楽でも、メロディでも、フレーズでも、なんでもない、人間・坂田明そのものが、ジャズであり、音楽だと、実感出来たからだ。
人間の持っているエネルギーの凄さに感動したのだ。たまたま、坂田明はアルト・サックスだっただけで、そんなことはどうでもよい。
私の同世代の隣のお客なんか、アイスコーヒーを飲んでいたストローで、坂田明と一緒に吹いていた。さすがに、私はそこまで“垢抜けて”いなかったが、聞いていたというより、全身に力を込めて、一緒に演奏していた気分になっていたのは間違いない。
この経験のお陰で、坂田明のお陰で、すべての音楽に「偏見」がなくなった。
この経験以降、ジャズ関して言えば、フリージャズも、当時流行りだしていた電子楽器を使ったフュージョン(当時は、クロスオーバーと呼んでいた)も、演歌も、歌謡曲も、矢沢永吉も、良いと思ったら、偏見なしに、素直に聞けるようになった。
続きは、明日!
 


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