■ ジム・ホール「アランフェス協奏曲」 by富良野のオダジー 2012年05月05日(土)

  55,796 byteゴールデンウィークもいよいよ明日を残すのみとなった。
5月3日、4日は残念ながら雨だった。今日も少しは降ったがまあまあの天気だった。
今朝、早めにフォーラムフラノに来て、寒かったので薪に火をつけた。
ストーブにあたりながら、何か聞こうとCDを探した。あまり聞いていない、モダン・ジャズ・カルテットとギターのローリンド・アルメイダが共演している「モダン・ジャズ・カルテット・ウィズ・ローリンド・アルメイダ」をかけてみた。
ミルト・ジャクソンのヴィブラフォンの音が割れ気味なのが気にかかる。すると、7曲目に「アランフェス協奏曲(Concierto De Aranjuez)」が出てきた。これがなかなかいい。 
「アランフェス協奏曲」と言えば、私の場合はギターのジム・ホールの「アランフェス協奏曲」
早速、レコードをかけた。
何回聞いても、しみじみ良い。
ジム・ホールはもちろんだが、アルト・サックスのポール・デスモンドが素晴らしい。なめらかというか、自然というか・・・。このレコードは随分昔から持っていたが、数年前のある日、このデスモンドにすっかり感心して、続けてデスモンドのCDを何枚も買った。
改めて聞くと、ドラムのステーヴ・ガッドの切れるある音がいい。トランペットのチェット・ベーカー、ピアノのローランド・ハナ、ベースのロン・カーター、まあ全員がいい。
曲の始まりから終わりまで、無駄な音が何もない。すべての音が完璧につながりあっている。こんなことが起きてしまうんだねぇ。すごい!
アランフェス協奏曲については、2008年にパコ・デ・ルシア「アランフェス協奏曲」を書いたので、こちらもどうぞ。
 

■ ソニー・ロリンズ「ザ・カッティング・エッジ」 by富良野のオダジー 2012年05月03日(木)

  48,691 byteこの頃なんとなく「ジャズモード」に入っている。
今日はテナー・サックスの巨人、ソニー・ロリンズの「ザ・カッティング・エッジ」(写真はフォーラムフラノ二階の事務室の壁に飾ってあるレコードジャケット)。
1974年録音で、スイスのモントルー・ジャズ・フェスティヴァルにおけるライヴ・レコーディングだ。
LPレコードのA面である1.ザ・カッティング・エッジ、2.野ばらによせて、3.ファースト・ムーヴスの曲の流れがいいのだ。「野ばらによせて」はバラードだが、素晴らしい。特にロリンズが得意とする無伴奏ソロは圧巻である。つくづくロリンズはワン・アンド・オンリーの巨人だと実感する。
ただ、今はCDなので、B面の曲も続けて流れるので、イメージがちょっと変わりそうで心配だ。ジャズはもともとLPレコードの片面単位で聞くことが普通だ。(と思う)
だから、「あのレコードのB面、いいよなぁ」みたいな言い方になる。(私だけではないと思うが・・・)
ザ・カッティング・エッジは、ほぼ発売と同時に買ったと思う。つまり、ソニー・ロリンズとはリアルタイムな関わりなのだ。私の大好きなジョン・コルトレーンは1967年に亡くなっているので、私がジャズを聞き始めたときは既にこの世にはいなかった。
まあ、ジャズの巨匠、巨人と言われる人と一部分でも歴史を共に出来たのは幸福だと思う。でも、実際にライヴで聞けるチャンスがあったのに、地理的なことやなんやかやで、マイルス・デイビスも含め、ほとんどを聞いていない。(今考えると、残念!)
それでも思い返してみると、ソニー・ロリンズ、アート・ペッパー(サックス)、ソニー・スティット(サックス)、レイ・ブライアント(ピアノ)、ニールス・H・O・ペデルセン(ベース)などのライヴには行った。欲を言ったらキリがない。何人かに会えただけでも感謝!なのだ。
レイ・ブライアントだが、「アローン・アット・モントルー」が廉価盤で出ている。
このアルバムは買って損はないと思う。是非、お聞き下さい。
偶然、ザ・カッティング・エッジと同じモントルー・ジャズ・フェスティヴァルにおけるライヴ・レコーディングだ。
 

■ 急に桜が・・・ by富良野のオダジー 2012年05月03日(木)

  51,968 byte今、10時半少し前。
まだ雨は降っていないが、風が強い。
予報では午後3時頃から「弱雨」。
このまま薄曇りのまま過ぎてほしいが、どうでしょうか。
写真は今朝のなまこ山。
昨日はまったく色づいていなかったのに、アッと言う間にこんな感じになった。
今日と明日はあまり良い天気ではなさそうなので、連休明けに一気に満開するかもしれない。
「桜情報」は、これからリアルタイムでお知らせします。
 

■ ソニー・クリス「ジャズU.S.A」 by富良野のオダジー 2012年05月02日(水)

  44,672 byte一昨日の続き。ソニー・クリス。
録音が1955年の「ジャズU.S.A」
前回紹介した「ゴー・マン!」と同じ時期にインペアルレーベルに吹き込まれたものだ。 
このレコードも、「ゴー・マン!」と同じように、私の中では“軽視”されていた。シツコイようだが、1975年頃に録音したアルバムがすごく良いので、「ついつい」なのだ。
ピアノがケニー・ドリューなのがうれしい。
「ゴー・マン!」はソニー・クラーク、「サタディ・モーニング」はバリー・ハリス、「クリスクラフト」と「アウト・オブ・ノーホエア」はドロ・コーカーと、ピアノの共演者はみんな私が好きなピアニストだ。
今回、ソニー・クリスに関するコメントを見ていたら、散々だった。
・巧さばかりが前面に出たアーティストであり、深みに欠ける
・手作りの味のある陶器ではなく、少し派手めの大量生産される白いティー・カップみたいなもの
・良くいえば、親しみやすいフレーズ
・能天気なソニー・クリス
・大手を振ってクリス・ファンと言わないイメージが付きまとう
・垂れ流し気味のフレーズが嫌
上記はもちろん悪いほうのコメントだけを載せたのだけど、けっこう多数派だと思う。
私は、「朗々として、悲しい」ソニー・クリスの音が大好きで、これからも、聞き続けていくと思う。
 

■ なまこ山「?」 by富良野のオダジー 2012年05月02日(水)

  60,535 byteなの木の花?なんだろう。  

■ なまこ山「ニリンソウ」 by富良野のオダジー 2012年05月02日(水)

  54,813 byteこの花も、なまこ山。
これからなまこ山の草花は楽しみだね。

ニリンソウ(二輪草、学名:Anemone flaccida)
・キンポウゲ科。
・和名の由来は、一本の茎に通常2輪の花が咲くことから。
・花は2個つくことがもっとも多いので、1個つけるイチリンソウに対してニリンソウの名がある。
・茎に付く葉には柄がなく、3枚輪生する。1〜4輪の花が次々と咲く。花弁状の白い萼片は5〜7枚ある。
・春の山菜フクベラとして知られていて、葉は食べられて美味らしいが、猛毒で有名な同じキンポウゲ科のトリカブトの葉と似ているので、注意が必要。
 

■ なまこ山「エゾエンゴサク」 by富良野のオダジー 2012年05月02日(水)

  86,861 byteこれぞ、いつものエゾエンゴサク。
今年は今までで一番いい感じで咲いている。
時期がぴったりだったのだ。ねっ?
 

■ なまこ山「カタクリ」 by富良野のオダジー 2012年05月02日(水)

  59,065 byteカタクリもいつもより早い撮影だ。
でも、けっこう咲いていた。

カタクリ(片栗、学名:Erythronium japonicum Decne.)
・ユリ科カタクリ属に属する多年草。
・比較的日光の差す落葉広葉樹林の林床に群生し、早春に下を向いた薄紫から桃色の花を咲かせる。
・昔はこの鱗茎から抽出したデンプンを片栗粉として調理に用いていたが、近年は片栗粉というとほぼジャガイモから抽出したデンプン粉のことを指すようになってしまった。
 

■ なまこ山のザゼンソウ by富良野のオダジー 2012年05月02日(水)

  73,531 byteそろそろ北海道でも桜の開花情報が流れ出したので、ちょっとなまこ山の桜の状況を見てきた。
まだまだだった。
ただ、ついでにぐるっとまわりを一周したら、色々撮影できた。
毎年のことだが、やはり紹介する。
「ザゼンソウ」。
今年はきれいに撮ることが出来た。時期的に良かったと思う。
すぐ身近にこんな草花がなにげなく咲いているのって、うれしい。

ザゼンソウ(座禅草、学名:Symplocarpus foetidus)
・サトイモ科の多年草。
・仏像の光背に似た形の花弁の重なりが僧侶が座禅を組む姿に見えることが、名称の由来とされる。
・花を達磨大師の座禅する姿に見立てて、ダルマソウ(達磨草)とも呼ぶ。
・開花する際に肉穂花序(にくすいかじょ)で発熱が起こり約25℃まで上昇する。そのため周囲の氷雪を溶かし、いち早く顔を出すことで、この時期には数の少ない昆虫を独占し、受粉の確率を上げている。
・開花後に大型の葉を成長させる。
・草に悪臭があることから英語では Skunk Cabbage(スカンクキャベツ)の呼び名がある。
・多くの種子は野ネズミによって食害されるが、一部は野ネズミの貯食行為によって運ばれる。
 

■ ソニー・クリス「ゴー・マン!」 by富良野のオダジー 2012年04月30日(月)

  45,079 byte今日は20度を越える暑さだ。
さすがに寒がりの私も、半袖スタイルだ。
昼前からお客さんが来てくれて、フォーラムフラノはちょっと忙しかった。この調子だと、ゴールデンウイーク本番の5月3日、4日、5日は期待が持てそうだ。
ただ、天気予報に雨マークも一部あるので、はずれてほしい。雲ってもいいが、雨はダメだ。
今朝はフォーラムフラノに早めに来て、ぐらついているイスやテーブルを木ネジで補強した。
父が作ってくれたものなので、長〜く使いたいのだ。これであと10年はもつだろう。
写真は、アルトサックスのソニー・クリスの「ゴー・マン!」
レコードジャケットを二階のテラスの屋根からガラス越しに撮ってみた。
つい最近ソニー・クリスについて、「アップ・アップ・アンド・アウェイ」の中で、下記のように村上春樹が書いたライナーノーツを紹介し、私も賛同した。

『決して一流の才能をもってその演奏生活を始めたわけではないのだけれど、遂には一流の域に達した人であった。'75年録音のミューズ盤「クリスクラフト」とこの「アップ・アップ・アンド・ウェイ」の両レコードに収められた「ジス・イズ・フォー・ベニー」を聴き比べてみてほしい。僕の気持はわかって頂けるはずだ。』

つまり、ソニー・クリスの演奏は年代の新しいアルバムの方が良くなっているということだ。私も「クリスクラフト」が大好きで、このアルバムからソニー・クリスの大ファンになったので、「そうだ!村上春樹の気持ちはよくわかる!」になった。
で、今朝の「ゴー・マン!」である。
これがすごくイイのである。このレコードの録音は1956年だ。ソニー・クリスのリーダーアルバムとしては初期の頃だ。どういうことだろう。かなり前に買っていたし、けっこう聞いていたはずなのに、今頃絶賛。
「ソニー・クリスを聞こう!」と思うと、どうしても、先の「クリスクラフト」だし、「サタディ・モーニング」だし、「アウト・オブ・ノーホエア」だったので、「ゴー・マン!」まで手が伸びなかったのだ。
ソニー・クリスの演奏が晩年良くなったのは否定しないが、「ゴー・マン!」を聞くと、この頃だってすごいよって言いたくなる。
ジャズって、ホントにおもしろい。今更ながら、そう思う。
 


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