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昨日のベニー・カーターの話の続きみたいになるが、「ジャズ・アット・マッセイ・ホール~フロム・オリジナル・レコーディングス」 も、知ってはいたが、“ちゃんと”聞いていなかった種類のCDだ。 1953年録音のこのCDも廉価版でなんと! 1,000円。ビクターから発売されている。おそらく、1,000円シリーズにリストアップされていなければ、このCDは一生聞くことはなかったと思う。 偉そうに言うと、常々、私は出会うものは、すべて「縁」だと思っている。人だって、美味しい食べ物だって、アートだって、ジャズだって。 「ジャズ・アット・マッセイ・ホール~フロム・オリジナル・レコーディングス」とは縁があったのだ。廉価版ということはあくまでもキッカケであって、出会うべくして、出会っているのだ。ああ、有難い! かけた瞬間から、「おののいた」(漢字は戦いた、慄いた、どちらでも良いみたいだ)。チャーリー・パーカーのアルト・サックスの音にまず驚いた。ディジー・ガレスピーのトランペットの音が輝いている。 リズムセクションがまた凄い! ピアノがバド・パウエル、ベースがチャーリー・ミンガス、ドラムがマックス・ローチ。一曲目のマックス・ローチのドラムソロで、私は完全にノックアウトされた。 ジャズファンなら、先刻承知のスケの、有名なCDなので、「なにを今更」と軽蔑の目で見ると思うけれど、縁がなければ、目の前にあっても気付かないのだ。いや、聞いていても気付かないのだ。 写真は、むぎ焼酎「いいちこ」のポスター風に撮ってみました。真ん中の下のほうに、CDが写っている。 目の前の山の風景を見ながら聞くジャズは、やはり心に染みるのでしょうか? |
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